オンライン授業のメリットとデメリット

オンライン授業のメリットとデメリット

近年コロナウイルスの影響もあり、学習塾でも急速にオンライン授業が広まりました。自宅から授業を受けれるというのは非常に便利な反面、塾側としては、実際に教室で授業を受ける対面授業の良さも感じています。オンライン授業の特徴はどういうところでしょうか、以下にまとめました。

利点欠点
自宅から受講できる
通塾、通学が不要
周りを気にせず学習できる
ICTを活用しやすい
親が様子を確認できる
機器の準備・操作が必要
講師が生徒の状況を細かく見れない
指導・対応に遅れが生じる
コミュニケーションが取りにくい
授業の緊張感が下がる

オンライン授業の利点ではやはり、「気軽に授業を受けられる」ということが目立っています。勉強を教えること自体は音声と映像があればできるので、オンラインでも、授業を受けることは十分可能です。ただし、機器を通した音声と映像だけでは、指導の難しさがあるのも確かです。

オンライン授業と対面授業の違い

例えば生徒が問題を解いているとします。生徒の隣に講師がいるのであれば、問題が解けているかノートを見て、理解できているのか生徒の表情や様子を見て、「ちょっとここの解説を見て」と教材を生徒に手渡し、確認させることが簡単にできます。しかしオンラインの場合、生徒のノートと表情を見るためには2台のカメラを設置するか、1台のカメラを動かす必要があります。仮にカメラが沢山あっても、PCの画面内で切り取られた部分しか見えないので、生徒の雰囲気を直接感じることができません。生徒の状況を細かく見れないということは、コミュニケーションが取りにくいということにも繋がります。そして、講師が生徒に教材を見せるとき、生徒が見えているか確認しながらカメラに写す必要があり、どうしても指導に遅れが生じてしまうのです。近年、教材もICTを利用することが増えており、その点ではPCと相性はいいのですが、紙を使った教材とは相性が良くありません。「筆記用具で紙に書く」ということが求められる限り、製本教材やプリントを利用した指導は続くでしょう。

塾と自宅の雰囲気の違い

講師が生徒を感じることが難しいのと同様に、生徒が講師や塾を感じることができない影響もあります。勉強を進んでやりたいと思う子は少ないですが、学校の授業然り、その場の雰囲気が気持ちを勉強へ向かわせることは多々あります。自宅は最もリラックスできる場所であり、講師が画面の向こうにいるという環境は、落ち着いて勉強できる反面、集中力や緊張感を欠いてしまう可能性があります。これは子どもの性格も関係しているので一概には言えませんが、場所や雰囲気というのは以外と気持ちに影響を与えます。やはり教室の中では、講師の視線であったり、教えてくれる熱量をより感じられるのです。自宅の場合は、子どもの性格や家庭環境が影響してきます。親の目を気にしている子どもは、オンライン授業であっても集中してやれるでしょうし、親が近くにいるのを嫌がる子は、あまりいい精神状態で勉強できないかもしれません。

生徒と講師の距離感

オンライン授業の良い点として、生徒と講師が一定の距離感を保てるという部分があります。特に個別指導では、生徒と講師が親密になりすぎてしまう事例が発生することがありますが、オンライン授業では直接会わないことで、その線引きがはっきりしています。対面での指導は学習のモチベーションが上がるといった良い点もあるのですが、親密性が悪い方向に向かうこともあります。最悪なのが恋愛関係などに発展してしまうケースですが、そうでなくても、生徒に甘えが出てしまうことがよくあります。私も以前「先生怒らないし、適当にやってもいいや。」というような考えを持って塾に来ている生徒を見かけたこともあります。教室の責任者はそういう生徒がいないか目を光らせているはずですが、もちろん目が届かないこともあります。オンライン授業は塾講師に加え、親も子どもの様子を伺うことができるので、そういう意味では安心感があります。

当塾のオンライン授業について

当塾では、現在はオンライン授業の受付は休止しております。再開次第、このホームページでお知らせ致します。当塾の授業、オンライン指導について興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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