【中学生】定期テストの点数が大きく下がる原因

定期テストの点が大きく下がる原因

定期テストで良い点数を取ったと思えば、次のテストでガクッと落ちてしまう生徒がいます。定期テストの点数が安定しないと、学習が定着していないということなので、実力テストや模試などでも良い結果が出ません。定期テストの点数が大きく下がる原因は、以下のようなことが考えられます。

①テストの難易度が上がった

②学習が積み重なっていない

③テスト内容が苦手な範囲・分野だった

テストの難易度が上がった

テストの難易度が上がったために、点数が下がるというケースはよくあるように見えて、実はそれほど多くはありません。基本的に学校のテストは一定の点数が取れるように作られているので、大きく難易度が変わることはありません。仮にそうなったとしても、テスト結果を鑑みて難易度を調整していきます。しかし、テストが難しくなる可能性のある時期が、2つ存在します。1つ目が、1年生の2回目以降のテストです。1年生のはじめのテストでは、数学は正負の数、英語はアルファベットと簡単な文、他の教科も比較的難易度の低い内容がテスト範囲となります。中学に入り、こういった内容を1から勉強をすることで、はじめは点数が取りやすいのですが、1学期後半~2学期にかけて、学習内容が徐々に難しくなっていきます。2つ目は学年末テストです。これは学校によって、テスト範囲が大きく広がる場合があり、そうなると当然難しくなります。

学習が積み重なっていない

数学や英語は積み重ねの科目です。数学は1年で1次方程式、2年で連立方程式、3年で2次方程式といったように、1つの範囲が発展するような学習が多くあります。英語は1年生でbe動詞の文や一般動詞の文を学びますが、これらは全ての英語の礎となります。そして英語の基礎は、その後習うすべての内容に関係してます。つまり、1つ1つの内容をしっかり理解して次に進まなければ、急にわからなくなってしまうのです。さきほど、1年の1回目より、2回目ののテストの方が難しくなる傾向にあると言いましたが、これも序盤の理解に穴があったために、崩れた可能性があります。2年生で成績が下がるケースも、これが原因であることが多いのです。いずれにせよ、学習範囲の表面だけでなく、内面をしっかりと理解し、学習を着実に積み重ねることが大切です。

テスト内容が苦手な範囲・分野だった

テスト内容が苦手な範囲・分野で点数が下がってしまことがあります。特に理科でよく見かけます。理科は、暗記中心の生物系から、計算を使う物理、実験が多い化学など、分野によって内容が結構違ます。数学の苦手な生徒は、計算問題が出てくると、あからさまに嫌な顔をしたり、化学式が苦手な子もよくいます。苦手分野を勉強することは大変かもしれませんが、入試や模試は全ての範囲から出題されるので、苦手は克服していく必要があります。ここは塾などを活用し、なんとか頑張るしかありません。また、学校のテストは教員が作成していますが、教員によっては変わった形式の問題を出すことがあります。これは問題をしっかりと読み、解答を導くしかありません。初めての問題に面食らってできないこともあるかもしれませんが、それは仕方ありません。その経験を次に生かして、応用力を向上させましょう。

テストで点数が低いのは勉強量が足りないから

テストの難易度が上がった、学習が積み重なっていない、テスト内容が苦手な範囲・分野だった、ということがテストの点数が下がる主な理由と言いましたが、結局どれも「勉強量が足りない」ことが原因です。当たり前ですが、テストの点数を上げるためには勉強しなければいけません。勉強量が足りないと、もちろんテストの点数は下がる可能性があります。注意するべき点は、勉強量が前より多いとか少ないとかではなく、足りているか足りていないかです。テストの範囲は毎回ちがいますし、自分の理解度も変化していくので、その状況に合わせて勉強をしないといけません。また、テスト前の勉強だけで点数を取ろうとしてはいけません。普段からきっちり勉強して、テスト前に足りない勉強を補うようにしましょう。普段の勉強が少ないと、テスト前の勉強で追い付かなくなってしまい、思うように結果が出ません。

テストの反省をすることも大事

テストの点数が下がってしまっても、それは終わったことなので仕方ありません。大事なのはその結果を見直し、どこを間違ったのか、なぜ点数が低かったのかを反省することです。計算ミスが多かった、暗記で正解できる問題が取れていない、問題を勘違いしていた、など、理由がわかれば、それを次に生かしましょう。自分に必要な勉強を始めましょう。テスト結果が出たら終わり、ではありません。定期テストは、その都度自分の勉強を見直し、受験という目的地へ向かっていくための道しるべなのです。