中学2年生からの勉強やり直し
中学2年生からの勉強やり直し
当塾には毎年のように、中学1年生の頃に塾に行っておらず、あまり勉強をしてこなかった生徒が、成績を伸ばすために春から入塾してくれることがあります。こういった生徒は、定期テストで平均点に届かないくらいの子が多い傾向にあります。その場合、もう一度1年生の内容を復習していくケースがよくありますが。今回はこの、中学2年生からの勉強のやり直しの重要性を教科ごとに説明していきます。
英語を理解できていない子は多い
学校の英語の定期テストで、いつも平均点ぐらいを取っている子を教えてみると、英語を理解していない子が、結構たくさんいます。英語は習った内容を、体系的に積み重ねていくことで理解する教科です。そのため、どこかで理解できていない穴があると、他の部分もわからなくなり、なんとなく英語を読んだり書いたりしている状態になっています。これでも、定期テストで平均点ぐらいは取れますが、徐々にガタガタと崩れていく可能性があり、入試でも通用しません。これは最近の指導要領の改訂で、中学1年生の学習内容が詰まってしまったので、英語学習の難易度も上がっていると思います。be動詞や一般動詞を全く理解せずに進んでいる子も結構多いのです。こういった子は、しっかり中学1年生のはじめの部分からやり直さなければなりません。
数学は学習をやり直しやすい
数学は英語に比べて、中学1年生の学習をやり直しやすいといえます。中学1年生の数学の単元は、①正負の数、②方程式、③比例・反比例、④図形、⑤データの活用と、大きく分けて5つです。一方で中学2年生で学習する内容は、①いろいろな計算、②連立方程式、③1次関数、④図形、⑤確率・データの活用で、ほとんどが1年生から発展した単元になっています。例えば2年生のはじめはいろいろな計算を学習するので、その前に1年生の正負の数や文字式を復習してから進むことで、1・2年の同類の学習を連続して行うことができます。
国語・理科・社会の学習は1年生との繋がりが弱い
英語や数学は1年の内容を理解していないと、2年の内容も理解しにくいのですが、国語・理科・社会は、1年生の学習と繋がりが強くありません。国語は文法など、1年から継続している学習もありますが、基本的には文章を順に読解して学んでいきます。理科は単元ごとに区切られ、全く異なる内容を学ぶことになりますし、社会は内容を全て暗記していくだけです。極端な話、定期テストの前にしっかり勉強すれば、それだけである程度テストの点数は伸ばすことができます。当然、入試のためには1年生の内容を勉強し直す必要がありますが、急ぐ必要はないため、夏休みなどに一気に勉強することもできます。
2年からやり直しても間に合う
もちろん頑張って勉強する必要はありますが、1年生で全然勉強していなかった人も、2年生からやり直しても間に合います。3年生の受験学年になってから焦って勉強を始める人もいますが、1・2年生の内容がきちんと理解できていないと、3年生からの挽回はかなり大変です。1年生の成績が悪かった新2年生は、やり直すならこの春から、今から勉強を始めましょう。しかし1年生でできなかった子が、ひとりで勉強をやり直すのは困難です。ぜひ学習塾、特に個別指導塾を利用すると良いでしょう。当塾でも、このような生徒の指導も得意としていますので、ぜひご検討ください。