【塾選び】子どもの意見と親の決断
【塾選び】子どもの意見と親の決断
塾を選ぶ際に、子どもの意見と親の意見、どちらが重要かという問題がありますが、優先すべきは子どもの意見です。まずは子どもの意見を聞いて、それから親が入塾するか否かを決めるべきでしょう。子どもと親の意見が食い違ってしまうと、塾選びが難しくなると思いきや、しっかり相談すると、あっさり解決することもあります。今回は、塾選びの際に、どのように子どもの意見を考えるべきかをまとめました。
子どもの意見を最優先に
実際に勉強するのも、塾に通うのも子どもです。親が塾と関わるのは、子どものことについて相談するときぐらいでしょう。そのため塾を決める際には、子どもの意見を最優先とするべきです。嫌々塾に通うようであれば、勉強が嫌いになったり、塾での学習効果が薄くなったりします。それが続くようだと、塾に通っている意味がなくなってしまうかもしれません。ただし、子どもの意見は尊重するべきですが、全ての要望を受け入れてしまうと、いつまでたっても塾を決めることができないので、重要だと思う子どもの意見を尊重しつつ、問題ないと思える意見は、親が切り捨てていく必要があります。
複数の塾を比較して決める
塾を選ぶ際は、できれば複数の候補の中から1つに決めるのをおすすめします。複数の塾の面談、体験授業を受けて、検討すると、それぞれの塾の良い面や、良くない面、その違いが見えやすくなります。1つ目の塾で面談や体験授業を受けて、良いと思わなくても、2つ目の塾の面談や体験授業を受けた後に、1つ目の塾が良く思えることがあります。特に、塾に初めて通う人は「塾」というものを知らないので、良し悪しを判断するのが難しいのです。それを利用して、親が行かせたい塾に入れてしまうという方法もありますが・・・子どもが嫌がっていない、子どもに合っていると思うのであれば、その決め方もありかもしれません。ただ、やはりおすすめは2つ以上を比較してから、子どもと相談して決めることです。自分で入る塾を選んでいれば、子ども自身にも塾に通う責任感が生まれます。そうすると、入塾してすぐに辞めるとはならないはずです。
入塾前に子どもに聞くべきこと
塾の面談や体験授業を受けて、子どもが「行きたい」「行ってみたい」というなら良いですが、実際は、そんなにうまくいかないことが多いと思います。勉強が嫌いな子は、塾というだけで入塾のハードルを上げるので、前向きな意見が出ないかもしれません。その場合は、次のようなことを確認してみましょう。
- 塾の雰囲気は悪くないか
- 友達関係は問題ないか
- 先生と授業はいいか
まずはなんとなく、塾の雰囲気が悪くないかを聞きましょう。雰囲気が良いかどうかは判断が難しいので、マイナスとなるような部分がないかを聞くのが良いでしょう。子どもの性格によって、活気のある塾がいい、静かな落ち着いた塾がいいというのもあるので、子どもの性格も考慮すると良いでしょう。次に友達関係です。学校で仲の良くない友達が塾にいると、それだけで居心地が悪いでしょう。個別指導であれば授業の日時をずらしたりもできますが、会う可能性はあるので、確認しておくべきでしょう。
先生と授業の良さ
先生と授業の良さに関しては、重要ではありますが、注意すべき点があります。授業が良くないと子どもが感じたのであれば、入塾を避けてもいいと思います。授業を受けて学力を高めることが通塾の目的なので、良い勉強ができないと感じるのは良くありません。ただ、中には授業の良し悪しではなく、好みで話している子どももいるので注意しましょう。先生が生徒によく質問する授業が嫌だったり、小テストが多かったり、ただ授業が嫌だったり。授業が良くないという場合は、どこが良くないか、子どもに詳しく聞いてみましょう。
また、先生の性格に関しては、友達関係と同じように、”合わない人”はどうしてもいると思うので、そこは考慮すべきです。ただし、あくまで先生は大人で、指導者であるため、子ども同士のように悪い関係になることは稀です。子どもが、厳しそう、怖そうと感じた先生でも、まじめに塾で勉強していれば問題はないはずです。注意するべき点は、先生も授業も変わる可能性があるということです。一人の先生とその授業が良くても、変わってしまうかもしれないので、先生が気に入って入る場合は、担当の先生が変わる可能性がないかを、あらかじめ確認しておくべきです。
親の入塾判断について
子どもが入塾に納得するようであれば、あとは親が入塾の判断を行うだけです。授業の内容や料金は、どなたもしっかり確認されると思います。ここに関しては、子どもに合っているか否かを一番判断できるのは親なので、特に口出しすることはありませんが、重要なポイントを1つだけお伝えしておきます。それは、教室責任者(塾長・校長)の雰囲気が良いか、信頼できそうな人物か否かです。塾は、その教室の責任者によって、塾自体の質が大きく変わってきます。教室責任者が直接授業をするわけでなくても、他の講師を束ね、指揮している立場です。教室責任者次第で、塾の雰囲気も、講師の授業内容も、生徒への対応も、全てに影響してきます。必ず面談時に色々と話をして、子どもを任せられる人であるかを判断しておきましょう。
親も子どもも納得する塾へ
塾はある程度の期間続けて、初めて意味があります。入塾して辞めて、別の塾に行って辞めて、というようにしていては、なかなか学習の成果が出ません。親も子どもも納得して塾を決め、そこを信じてしばらく通ってみてください。もちろん続けてみたけど良くなかった、合わなかったということもあります。その場合は塾を変えて然るべきですが、事前に納得して入った塾は、その可能性も低くなるはずです。