英検3級のレベルと勉強方法

英検3級のレベルと勉強方法

英検3級のレベルは公式ウェブサイトによると、中学卒業段階の英語力の達成目標であると明記されています。実際に試験の内容を見ても、文法は全て中学校で習う内容で、単語も殆どが中学英語で見かけるものになっています。そのため、中学3年生なんかは、ほとんど勉強せずに合格する人もいます。また、中学内容を網羅して学習する必要はないので、小学生でも十分合格できるレベルの試験になっています。もちろん皆が簡単に合格できるわけではないので、英検3級の対策と勉強はしっかりするべきです。

英検3級の勉強は単語から

それでは英検3級に合格するために必要な勉強は何でしょうか。これは3級に限らず、どの級にも共通する英検の勉強ですが、まずは単語を暗記することです。リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング、4技能の土台となるのが単語であり、単語力で英検の合否が決すると言っても過言ではありません。とにかく、まずは英検の単語帳を買って単語をおぼえること。その際、リスニングやスピーキングのために、発音を聞いたり、自分で発したりすることも大切です。単語暗記で重要なのは、意味、発音、品詞の3つで、綴りは無理に覚える必要はありません。確かにライティングでは綴りを書けなければいけませんが、よく目にする簡単な単語だけで十分書けるので、自然とおぼえていくはずです。しかし小学生は、学校で触れる単語の量がまだ少ないので、綴りも覚えるように勉強した方が良いかもしれません。

英検3級の文法は中1だけでOK

英検3級は中学卒業レベルで、実際に中1~中3で学習する文法の全てが含まれています。しかし、中学1年生の文法だけでも十分合格できます。英検3級では、それほど難解な文章は出てこないため、単語だけである程度読めてしまうのです。かといって、全く文法を理解していないと厳しいでしょう。be動詞の文と一般動詞の文、過去形や進行形などの時制など、文法の基本部分をきっちりと理解しておくことが大切です。できれば受動態や不定詞などの内容も触れておきたいところです。しかし、比較や関係代名詞、仮定法といった内容は勉強しなくても大丈夫です。それよりも、語彙力を強化しましょう。小学生であれば、「ひとつひとつわかりやすく」シリーズなど、簡単な文法書を勉強すれば十分です。

ライティングは必ず練習する

ライティングはEメール問題と、英作文の2題が出題されますが、配点が高く、重要な得点源になります。はじめから自力で問題を解こうとすると難しいので、英検の教本や、ライティング用教材を見て、書き方を学ぶことをおすすめします。もちろん、塾などで教えてもらうことも良いでしょう。英検のライティングは形式が同じなので、回答する型をおぼえれば、それほど難しくありません。注意するべきことは、正しい英文を書くということです。語順や、綴りを正しく、質問にあった回答が書けていれば、十分な得点が期待できます。できれば、一度は自分の書いた文を添削してもらった方がいいので、先生や、英語ができる家族や知り合いに、見てもらいましょう。

二次試験は音読練習から

一次試験を合格すれば、次は二次試験です。3級の二次試験は面接形式で、全て英語での応答となります。これまでに、一次試験に集中して、二次で何も答えられずに落ちてしまった子を何人か見てきました。英検の勉強は、どうしても読み書きを重点的にやり、話す練習をおろそかにしがちです。単語をおぼえる際は発音も練習し、英語の文章も音読練習することが大切です。練習する文章は、英検の問題集の英文でもいいですし、学校の教科書なんかでも構いません。ただし、難しすぎると音読できないので、それほど難しくないと感じるような英文を片っ端から読んでいけばいいと思います。英文の音読に慣れてきたら、実際の面接のシュミレーションをしてみましょう。市販教材に付いている音声や、Youtubeで見られる模擬面接の動画などを使ってみましょう。繰り返し練習することで、慣れていくはずです。