やる気のない子どもに勉強させる方法

やる気のない子どもに勉強させる方法

この記事を見られている方は、おそらく、勉強しないお子様に、勉強させたいと考えていると思います。しかし、そういった子の多くは、本人自身で変わるしかなく、周りからの働きかけで変わるということは、難しいのが現実です。と言っても、周りからの働きかけで変わった子もいるのは確かなので、いくつか効果が期待できる方法を紹介していきます。

1.塾に入れる

塾に入れることが一番手っ取り早く、おすすめの方法です。塾に入れば、決まった日時に必ず勉強することになりますし、塾という環境や塾の先生の働きかけによって、子どもの勉強意識が変わる可能性があります。しかし、無理やり塾に入れるという事は避けてください。嫌がる子どもを無理やり入れることで、余計に勉強が嫌になってしまう恐れがあるためです。塾に入れる際に最も重要なのが、子どもとの事前のコミュニケーションです。まずは、自分ひとりで勉強できていないから塾に行く、ということに納得させてください。そして、塾を選ぶ際も、面談や体験授業を経て、この塾で良いかという判断を子どもにさせることです。塾に入ることに、子ども主導で進めていく(もしくはそう思わせる)ことで、子ども自身に少しの責任を与えることができます。だからと言って、「あなたが選んだ塾だからね。」とプレッシャーをかけるような言い方は避けましょう。「じゃあこの塾で頑張って。」というような話をして、入塾後はあまり口出しせずに見守ってあげましょう。

2.ご褒美をあげる

定番の手段ですが、ご褒美をあげることも有効です。テストで5教科400点取ったら、〇〇を買ってあげる。もしくはお小遣いをあげるなど、事前にご褒美を提示しておきます。良くないやり方と思われる人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。勉強という努力をし、結果を出すことで報酬がもらえるという形は、社会人に通じるものがあります。もちろん、成績を上げたら、良い大学に行けるとか、将来良い職に就けるとか、それがご褒美と言った方が健全かもしれませんが、そういったものは子どもには響きません。わかりやすい目先の報酬こそが、子どもに響く可能性があるのです。注意したいのは、どれくらいの結果で、どれくらいのご褒美を与えるかです。目標が高すぎても低すぎても良くないので、子どもの成績や、学習状況をよくチェックして決めて欲しいと思います。なお、点数が低かったら罰を与える、というご褒美と反対のようなやり方は、逆効果となる場合があるため、やらない方が賢明です。

3.将来についての情報を与える

なで勉強しなくてはいけないか、を子どもに伝えても、あまり響かないことがほとんどです。勉強しなくてはいけない理由は、以前このブログでも書いたことがありますが、そういう話は子どもは興味がありません。将来のために勉強しなさいと言っても、将来をイメージすることなんて難しいからです。できれば、子どもがリアルに感じられる話をしてみましょう。例えば中学生なら高校の話をすることです。ただし、長々と説明するような形は良くないので、例えば、こういう高校があるよ、この高校はここがいいね、あの高校はここが良くないよね、校舎が綺麗な高校があるよ、この部活が強いらしいよ、文化祭が楽しいらしいよ、男女の比率が5:5なんだって、さまざまな情報を、小出しにぽつぽつと伝えていきましょう。そうして、進路に興味を持つようになってくれれば、勉強に繋がる可能性があるのです。情報や意見を押し付けるのではなく、色々伝えることによって、意識の変化を促すのです。

「勉強しなさい」は極力言わない

「勉強しなさい」という言葉を言いたくなる気持ちはわかります。しかし、もともと勉強のやる気がない子がこれを言われると、余計にやりたくなくなります。そればかりか、親の発する他の言葉まで嫌になる可能性があります。もちろん学生だから勉強するべきですが、日常的に「勉強しなさい」と言うのではなく、テストの点数や通知表を見て、もう少し頑張ろう、というように話をすることをおすすめします。成績を見て、これは良くない、これは良いね、というように、結果を親子で確認することで、「勉強しなさい」ということを示唆することができます。がみがみ注意するのではなく、成績が出たときにまとめて話をすることで十分でしょう。