【中学国語】文法の勉強方法

【中学国語】文法の勉強方法

中学生の国語の文法。近年、この国語の文法問題が、テストで出題されることが少し増えてきました。「英語に比べると難しくない」「日本語だから大丈夫」と軽く考えていると、痛い目に会うかもしれません。実際、国語の文法問題が苦手な中学生はたくさんいます。今回は、見過ごしがちな国文法の勉強方法について紹介したいと思います。

国文法につまづく理由

なぜ国文法につまづいたり、苦手になる人が多いのでしょうか。理由は3つほど考えられます。ひとつは文法解釈自体が苦手であることです。英語と同様、国語の文法も、暗記だけではなく、それを自分の頭で解釈して整理する必要があります。二つめの理由は勉強量が少ないことです。国語の勉強全般に言えることですが、日本語の問題であるが故に、これまでの経験と知識から、なんとなくでも解けてしまうと思いがちなのです。実際、他の科目に比べると解きやすいと思います。しかし文法に関しては、きちんと勉強しなければ、理解に苦しむ可能性は高いでしょう。

まばら学習が文法を難しくする

国文法につまづく理由の三つ目が、文法を学習する機会が”まばら”だということです。はじめに文節や文の成分、少し期間が空いて品詞、また少し期間が空いて動詞の活用・・・というように、文法は3年間、バラバラと学習していくことになります。英語に関しては、英語の文を読む度に、以前学習した文法を思い出す機会となりますが、国語に関しては、いちいち文法を気にして日本語を読む人はいないでしょう。そのため、国語で習った文法知識がバラバラになってしまい、理解が難しくなってしまうことがあるのです。

理解と問題演習を繰り返す

国語の文法は、基本的に英語と同様の勉強方法で問題ありません。まずは文法事項を理解することです。授業で聞いたこと、教科書やノート・プリントに書いていることなど、しっかりと考え、自分の頭で整理しましょう。そして、ある程度理解できたと思ったら、問題を解きます。このとき、決して”なんとなく”で解いてはいけません。自分の解釈と結び付け、問題を解き進めるのです。そして、よくわからない、自信がない、という場面にでくわしたとき、答えや解説、もう一度文法のまとめなどを見るなどして、理解していきます。わからなければ先生に聞きましょう。こういった地道な、理解と問題演習を繰り返すことが、正しい文法の勉強です。

中学3年生に全部通して勉強しよう

先述した通り、中学校で習う文法事項はバラバラです。定期テストであれば、その内容だけ集中して勉強していればそれなりの点数が取れますが、入試問題はそういうわけにはいきません。特に、品詞分解のような問題は、文節のことから、全ての品詞に渡ってきちんと整理できていなければ、解くことが難しいでしょう。そこで、中学3年生になれば、全ての文法を1から通して勉強することがおすすめです。時期としては、受験勉強の最盛期である、夏休みが最適だと思います。しかしこの場合、学校では文法がまとめられている教材を使っていない場合もあるので、その場合は市販の教材を使うことがおすすめです。薄いものでいいので、1冊にまとめられているような問題集を使うことで、これまで学習したことを整理することができるでしょう。

塾で一気に教えてもらう手もある

できる塾は限られてくると思いますが、中学3年生になったとき、塾で一気に文法を教えてもらうのも一つの手です。これまで、コツコツ文法の勉強を頑張ってきた人にとっては、自分も勉強できるかもしれませんが、苦手意識のある人にとっては、文法を自力で学習することは難しいかもしれません。個別指導なら丁寧に教えてくれますし、専用の文法教材があったもします。さらに中学3年生では、文法以外にも国語の入試対策をした方がいいので、その勉強も兼ねて、中3の後半だけでも国語を受講してみてはいかがでしょうか。