【大阪府】一般的な高校入試制度まとめ 2025年
大阪府の高校入試について、2025年時点での情報をまとめています。私立の推薦や、公立の特別入試ではなく、主に一般的な入学試験についての情報を、できるだけ簡潔にまとめているので、参考にしていただければ幸いです。

専願と併願
大阪府の高校入試では、専願と併願の2つの出願方法があります。専願は一般的に「私立高校の専願」を指し、公立高校の専願が選択されることは殆んどありません。併願というのは「私立と公立の併願」です。基本は公立を本命の志望校にし、私立を滑り止めとします。他にも公立高校の特別選抜出願などがありますが、今回は紹介しません。明確に行きたい私立高校があるなら専願、そうでなければ併願を選ぶのが一般的です。近年、大阪府では高校授業料無償化の影響もあり、私立専願の人気が高まっています。
専願
2月に私立高校を受験し、合格すればその高校に入学する出願方法です。合格したら必ず入学することを前提に出願するので、私立高校に入学しやすくなります。私立高校を志望する人向けの出願方法です。
併願
2月に私立高校を受験し、3月に公立高校を受験します。合格すればどちらの高校にも入学できますが、基本は公立高校に入学する人向けの出願方法です。私立高校は公立高校が不合格であったときの、滑り止め高校と言われます。
私立入試について
概要と日程
大阪府の私立高校の合否は、2月に実施される学力検査1回の結果だけで決まります。学力検査は例年2月10日に行われており、2026年度も2月10日に実施予定です。また、京都府と兵庫県の私立高校入試も同日に行われます。奈良県は2月6日ですが、大きく日程がずれることはないと思います。結果は数日後に、学校から直接発表されます。
学力検査
私立高校の学力検査の内容は、高校やコースごとに異なります。科目は英・数・国・理・社の5科目が最も多いですが、英・数・国の3科目のところもあります。試験時間も基本は50分ですが、こちらも異なる場合があります。試験内容については、学力層によって難易度が大きく異なるので、必ず自分が受験する学校の過去問題をしっかり解いて、対策しておくべきです。
1.5次募集と2次募集について
私立高校入試の合格発表のすぐ後に、定員に空きがある私立高校が1.5次募集を行います。これに応募すると、私立の1次試験が不合格だったとしても、公立高校入試より前にもう一度私立高校を受験することができます。1.5次募集が実施される高校は限られており、定員も多くはありませんが、併願でも受験することができるため、私立で不合格だった人は、積極的に応募すると良いでしょう。さらに公立高校入試の後には、私立の2次募集もあります。ただし、2次募集を実施する学校の数は、1.5次よりもさらに少なくなります。また、出願期間が短いので、私立の1次が不合格だった場合、すぐに動かなければなりません。
公立入試(一般入試選抜)について
概要と日程
大阪府の公立高校(一般入試選抜)の合否は、3月に実施される学力検査に加え、中学校の成績(調査書)の合計点数で決まります。学力検査が450点満点、中学校の成績(調査書)が450点満点、合計900点満点が基本ですが、学力検査が360点、中学校の成績(調査書)が540点満点の4:6で評価する高校や、反対に学力検査が540点、中学校の成績(調査書)が360点満点の6:4で評価する高校もあります。この比率は5つのタイプがあるので、受験する学校のタイプを事前に確認しておきましょう。
また、学力検査の日程については、2026年は3月11日に実施予定ですが、2028年度入試より3月1日前後に変更される予定です。
学力検査
公立高校の学力検査の科目は、英・数・国・理・社の5科目で統一されています。しかし、英・数・国の3科目は、難易度の違うA(基礎)・B(標準)・C(発展)の3種類の問題があり、学校によって異なります。こちらも、調査書と学力検査の比率と同様、受験高校がどの問題を採用しているか、事前に確認しておく必要があります。中間の難易度となるB問題を採用している学校が最も多いですが、文理学科などの偏差値上位の高校はC問題を採用しています。C問題は難しいことに加え、英語では非常に量が多いため、問題の処理速度が必要になるなど、C問題対策も重要になってきます。
調査書
公立高校の受験では、中学校3年間の9科目の成績も加算されます。ただし、学年によって加算される点数が異なります。1年生は1科目10点満点、9科目合計で90点満点と考え、2年生も全く同じです。しかし3年生は1科目30点満点、9科目合計で270点満点で評価されます。つまり「1年90点+2年90点+3年270点」で、合計450点、これが、入試の点数に加算される中学校の成績です。重要なのは3年生の学校の成績が、1,2年生より3倍の評価になることです。
大阪府の高校入試に関してご相談がございましたら、ぜひ学習塾ランプへお問い合わせください。