計算ミスを減らすには
計算ミスを減らすには
算数や数学にとって計算ミスはつきものですが、テストでの計算ミスは、取れるはずの点数を失うことになるので、非常にもったいないと言えます。計算ミスは、きちんと勉強すれば減らすことができるはずです。もちろん人によってはなかなか、ミス減らない人もいますが、意識することで変わってくるはずです。計算ミスを減らすために最も重要なことは、計算の精度を上げることです。どこで間違えたのか、間違えた原因は何かをはっきりとさせ、次回以降に同じミスをしないように気を付けていくことが重要です。
計算ミスした箇所を見つける
計算問題で間違えた場合、必ずミスした箇所を見つけることが大切です。「かけ算が間違っている」「符号が間違っている」「通分が間違っている」など、どこで間違えたのかを明確することが重要です。決して解答だけを見て満足しないでください。確かに解答を見ると正しい答えはわかりますが、自分がどこで間違えたのかがわかりません。計算ミスが少ない人であれば、解答を見て確認するだけでいいかもしれませんが、そうでない人は、必ず自分の式を確認したり、解き直したりして、ミスした箇所を見つけ出しましょう。これは結構面倒くさい勉強ですが、それだけ意味のある勉強です。
途中式を書く
ミスした箇所を見つけるためにも、計算の途中式を丁書くことは重要です。途中式を書いていれば、ミスした部分を容易に見つけられることもありますし、解答と見比べて、解き方を確認することもできます。途中式の書き方はある程度自由でいいと思いますが、綺麗な字で書くようにはしましょう。驚くべきことですが、自分の書いた数字を見間違って、計算ミスをするという子が実際にいます。0と書いたはずが6に見えてしまったり、7が1に見えて計算ミスをする、というようなことは、塾でも結構見かけます。これは数学とは関係のない部分なので、途中式の書き方も含めて、丁寧に計算することを心がけましょう。
ミスした部分を意識する
一度ミスした部分を何度もミスする人がいます。そういう人は、自分のミスポイントでの意識が足りません。例えば、よく符号の間違いをする人であれば、計算するときに、とにかくプラスかマイナスか、正しい符号であるかを意識すべきです。なんとなくやると、いつまでたっても符号を間違える癖が抜けません。符号を書く直前、本当に正しいか、再度確認するくらいの意識を持ちましょう。見直しによって、自分のミスしやすいポイントを知り、それを次から意識する。このサイクルをしっかり行うことが、ミスを減らすこで最も重要です。
暗算を有効に使う
計算ミスの一番の原因は、おそらく暗算での間違いです。頭の中で計算は、数のずれや勘違いに気づきにくいので、どうしてもミスの可能性が大きくなります。ただ、テストでは計算スピードも重要になるため、暗算をゼロにすることは現実的ではありません。無駄に計算に時間を使って、他の問題に使う時間がなくなってしまってはいけないので、ある程度暗算を使って計算するべきです。だからといって計算ミスしては意味がないので、大切なのは、自分が間違えない、「自信のある計算」を暗算することです。その「自信のある計算」は、たくさんの計算問題を解く中で、自分で見つける必要があります。
たくさんの計算問題を丁寧に解く
計算ミスをなくすためにするべきことは、とにかく「たくさんの計算問題を丁寧に解く」ということです。それを繰り返すことで、自信のある計算とそうではない計算がわかってきますし、自信のない計算も徐々にできるようになってきます。また、その経験によって、暗算を使っていい箇所と、慎重に計算するべき箇所を見極められるようになります。どの勉強にも言えることですが、数をこなせば、間違いなく結果は良くなっていきます。ただし、数をこなす上で、丁寧に取り組む姿勢も忘れないようにしましょう。
上記のようなことが、ひとりでできればいいのですが、なかなか難しいところがあります。間違えた問題をもう一度解き直すことは、正直面倒くさいですし、それをいくつもやるのは骨が折れます。それに、自分のミスを、自分で見つけられないこともあります。個別指導塾では、強制的に講師がやり直しをさせ、ミスがわからなければ教えてもらえるので、計算の勉強には最適です。ただし、塾によっては、やり直しをさせずに次々進むところもあるので、「計算ミスを減らすような指導をします!」という塾にお願いするようにしましょう。