【中学数学】1学期で計算力を付けよう
【中学数学】1学期で計算力を付よう
さて、新学年の1学期がスタートしました。新たな勉強が始りますが、この時期、数学に関しては、計算力を鍛える最大のチャンスです。中学校序盤の数学の単元は、中学1年生が正負の計算、中学2年生が文字式の計算、中学3年生が展開や因数分解です。いずれも計算が大部分を占めている単元であるため、いずれの学年も計算力を強化するのに適した時期なのです。

必要であれば前学年の復習も
中学2年生や、中学3年生の内容は、前学年の内容を少し発展させたものになっています。そのため、前学年の内容をしっかりと理解していると、それほど苦労することなく進めることができるはずです。逆に言うと、前学年の内容理解が不十分であれば、手が進まないかもしれません。そういった場合は、前学年の計算問題をざっと解いてから、現在の学年の内容に入ると良いでしょう。中学1年生は、負の数という、小学校では用いることのなかった数が出てくるため、その理解を深めることが先決ですが、その後の計算は、やはり小学校と同様の計算力が必要となります。特に分数の計算が苦手だった人は、正負の分数の計算でもかならず躓きます。そういった場合は、まず普通の分数の計算を復習するべきでしょう。
とにかく問題を沢山解く
計算力を付けるためには量が大切です。この場合、数学の教科書などは問題数が少ないので、学校のワークを利用するか、何か別の教材を用意するべきでしょう。塾などに通っている方は、塾用の教材を持っているかもしれませんが、塾用教材は市販教材よりも問題数が多い傾向にあるので、その教材の問題をガンガン解いていくといいでしょう。ちなみに、一度解いた問題を繰り返しやっても問題ありません。もちろん毎日同じ問題をやっても意味がありませんが、去年使った問題集をもう一度別のノートで解く、といった勉強は十分に意味があります。
中学1年生から計算の基本を大切に
中学1年生の正負の計算は、移項の計算の礎となるものです。つまり、中学1年生の序盤に、どれだけ計算力を身につけるかが、その後の数学の成績を左右すると言っても過言ではありません。特に注意すべきポイントは、①正確に符号を付ける、②分配法則(括弧)の計算、③分数の計算です。これらは2年生でも3年生でもよくミスしていますが、そういった生徒は、1年生の時点で正確に計算できる力が身に付いていないのです。2年生、3年生も基本問題から始まりますが、さらにその基本が1年生の内容なのです。中学1年生の人は、それを肝に銘じて勉強して欲しいと思います。
計算力で入試の点数を確実に取る
2024年度の大阪府の高校入試では、A問題が90点中18点、B問題が90点中15点が純粋な計算問題です。しかもこれらは教科書に書かれているレベルの問題です。私立でも高偏差値帯の高校を除くと、同じようなレベルの計算問題です。入試問題は問題文が複雑であったり、学校の教材では見ないような難しい問題もありますが、はじめに出題される計算問題は、癖のない基本的な計算問題なのです。つまり、ここはしっかり点数を取るところです。特に低偏差値帯の高校入試の場合、いかにここで取りこぼさずに点数を取れるかが、合格のカギになると言っても過言ではありません。また、高偏差値帯の高校入試の場合、難問で計算を何度も重ねて答えを出す問題もあります。1つでも計算ミスすると間違えてしまうので、やはり正確な計算力というのは、数学で最も重要な力なのです。
当塾の算数では小学生から計算力を磨くことに力を入れています。もちろんそれ以外の内容も学校の進度に合わせて教えていきますが、計算や基礎といった、数学力の土台となる部分を重視して指導しています。