経度と緯度の覚え方

社会は基本的に、語句を暗記すればいい科目ですが、その中に少し異質な学習内容があります。それが経度や緯度に関連する内容です。地球という球体を考慮する必要があったり、角度が出てきたり、数学的な要素も含んでいると言えます。ここは理科の天体の分野にも関わってくる内容なので、しっかり理解しておきましょう。今回は、そんな経度と緯度について解説してきます。

経線と緯線

まず、経線と緯線からおぼえましょう。

経線は赤道と垂直に交わり北極と南極を結ぶ線、緯線は赤道に平行に引く東西の線です。しかし、もっと簡単に考えてください。経線は縦の線、緯線は横の線です。これは実は漢字の通りで、経は縦、緯は横という意味があるのです。「経緯」という言葉がありますよね。これは「縦も横も含んだこと」→「細かい事情」という意味に繋がっています。「経緯」を「縦横」と知っておけば、間違えずに覚えられると思います。次に経度と緯度についてですが、簡単に言うと、経度は2つの経線がどれくらい離れているか、緯度は2つの緯線がどれくらい離れているかということを表しています。ただし、これは地球の表面上での考え方で、地球という球体を考えると、角度についても理解しておく必要があります。

経度と緯度

経度と緯度は角度を表していますが、角度を考える基準となる、0度の位置を知る必要があります。それが本初子午線(0度の経線)と、赤道(0度の緯線)です。本初子午線はロンドンを通り、赤道は北極と南極の中間地点を通っています。経度と緯度は、0度の線から何度離れているかを表すのです。

さらに、本初子午線から西方向の経度を西経、東方向の経度を東経と言い、赤道から北方向の緯度を北緯、南方向の緯度を南緯と言います。わかってしまえば、意外と単純な考え方です。ちなみに経度や緯度がどこの角度かというと、地球の中心から経線や緯線を結んだときにできる角度になります。北極に分度器の中心を合わせ、0度を本初子午線に合わせて測る感じです。

日本の経度・緯度と、地球上での位置

この経度と緯度を使うことで、地球上での位置を表すことができます。基準が本初子午線と赤道なので、ロンドンからどれくらい離れているか、赤道からどれくらい離れているかを表しているとも言えます。日本を例に挙げてみましょう。

日本の標準時子午線が通る神戸市は、およそ東経135度・北緯34度に位置しています。つまり、ロンドンから東方向に135度離れた位置にあるということです。このときの角度は地球の北極側から見たときのものです。東経180度だとロンドンのちょうど裏側になることを考えると、どれくらいロンドンと日本が離れているか、なんとなくわかるのではないでしょうか。また、北緯34度なので、赤道からは以外と近いということがわかります。

色々な国や都市の経度や緯度を調べて、地球上のどのあたりに位置しているのかを見てみると、日本から近い国、遠い国、同じような緯度や経度にある国など、色々な発見があるかもしれません。尚、神戸市は東経135度・北緯34度ですが、日本の国土自体で考えると、北緯20度~46度、東経122度~154度に位置しており、場所によって変わるので注意しましょう。

経度と時差

経度がわかると時差もわかるようになります。これは理科で出題されることがあるのでぜひ理解しておきましょう。といってもおぼえることは一つだけで、経度が15度で1時間の時差になるということだけです。これは地球が24時間で360度回転するので、1時間では15度回転することになるためです。では日本とイギリスの時差が大体どれくらいでしょうか。

日本の位置を東経135度と考えると、135÷15=9で、約9時間の時差があることになります。ここでもう一つ知っておきたいことが、日付変更線です。日付変更線は本初子午線の裏側、ほぼ経度180度の位置に定められており、その名の通り、この線が日付のスタートラインになります。地球の自転により東から西へと日付が変わるので、イギリスより東にある日本は、イギリスより9時間早く進んでいることになります。例えば日本が午後7時の時、イギリスでは正午ということになります。高校入試では、このように日本と他の国(都市)との時差を求める問題がしばしば出されるので、計算できるようにしておきましょう。

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