【中学生】社会の勉強方法

中学生の社会の勉強法

皆さんはどうやって社会の勉強をしていますか。社会は暗記中心の勉強をすることになりますが、どうやっておぼえればいいかわからない人もいると思います。また、重要語句を暗記することに執着して、すこしずれた勉強をしている生徒を見かけることもあります。今回は、そんな社会の勉強について、おすすめの勉強方法を紹介させていただきます。

教科書をしっかり読むことが基本

社会の勉強は、教科書を読むことが基本です。極端な話、しっかり教科書を読んでいれば、高得点が取れます。社会のテストは、ほぼ全て教科書に書いている内容から出題されるので、教科書を丸暗記すれば100点を取れてると言っても過言ではありません。もちろんワークや、ノートを用いた勉強も良いのですが、教科書と違って省略されている部分が多く、そこを自分で補って勉強する必要があるのです。教科書の本文は、要点が簡潔にまとめられた文章になっているので、説明や話の流れに無駄な部分もありません。社会では間違いなく教科書が最強です。しかし、教科書だけの勉強が難しいという人は、ノートやワークを使ったり、次に紹介する「キーワード勉強法」を試してもいいかもしれません。

キーワード勉強法のやり方

今回紹介する「キーワード勉強法」は、以下のような手順で進めます。

①教科書の本文を読む。

②白紙やノートに、教科書の重要語句を書き出す。(太文字はもちろん、人名・地名・事件など、重要と思う言葉を書き出す。)

③書き出した重要語句「キーワード」が、どういう意味や背景があるのか、自分の言葉で説明する。

教科書で太字の「キーワード」は、赤で書くと見やすくなります。

歴史の教科書から書き出したキーワード

キーワードから教科書の本文を話せるように

この勉強の目的は、最終的に教科書の本文を自分で話せるようにすることです。教科書を丸暗記するのではなく、教科書と同じ内容を、自分の言葉で話せるようにしてください。何もない状態から教科書内容を話すのは難しいですが、重要語句である「キーワード」をポイントにして、そこに関係する説明を考えていけば良いのです。例えば、「足利義政のときに応仁の乱が起こったけど、それは守護大名細川氏山名氏の対立から始まった。」というような感じです。さらに、足利義政はどういう人物で、守護大名がどういう役割なのか、ということも言えるようにすべきです。言えなければ、教科書を何度も読み返して、内容を頭に入れましょう。重要語句であるキーワードと、その言葉がどういうものか、繋がりは何か、ということが理解できると、社会の成績は必ず上がります。

キーワードは問題に出されそうな言葉を書く

書き出すキーワードは、テストで出されそうな言葉です。中学生ぐらいだと、そこはなんとなくわかると思います。自分が少しでも重要と思ったら書き出してかまいません。例えば、右のキーワードに「米」とか「小麦」は書かれていませんが、書いてもいいのです。どちらにせよ、「稲作をしている地域はが主食で、畑作をしている地域は小麦が主食である。」という内容を言えるようにすることが目的です。つまり、少ないキーワードで説明できそうなら、書かなくてもいいのです。また、右の「かんがい」という言葉については、本文中に意味が書かれていないので、枠外に書かれている解説も読んでおく必要があります。

地理の教科書から書き出したキーワード

キーワードの紙は繰り返し使える

キーワード勉強法の良いところは、キーワードを書いた紙が、繰り返しの勉強でも役に立つことです。人間、おぼえたことは忘れてしまいます。しかし忘れても、何度か思い出すことを繰り返すと、なかなか忘れなくなります。そのため、キーワードを書いた紙は保管しておいて、1週間後やテスト前に見直しましょう。そこで再度、きちんと内容を説明できるかを確認してください。もちろん忘れている部分はあると思いますが、ヒントとなるキーワードのおかげで、思い出しやすい状況になっているはずです。ヒントを元に、関連する情報を思い出すことができれば、さらにしっかりと頭に残るはずです。紙ではなく、自主勉強用のノートなんかを用意するとさらにいいですね。

社会という物語

よく、語句だけを必死に暗記している人がいますが、その語句の意味や背景など、関係する内容も含めておぼえることが重要です。内容さえ正しければ、教科書通りの説明でなくてもいいのです。例えば好きな映画やドラマ、アニメや漫画で、「それってどういう話なの?」と聞かれた場合、登場人物や出来事を紹介しながら、ストーリーを自分の言葉で説明していくと思います。社会でも同じようなことをしてください。地理や歴史のストーリーがあって、その中で人物名や色々な語句が出てくるのです。語句だけを暗記しても、物語は語れません。まずは社会という物語をしっかり読んでください。そして物語を話せるようにして、そこに含まれる重要語句は書けるようにする。これが社会の勉強です。