【中学国語】読解問題で押さえておくポイント

読解問題で押さえておくポイント

国語の文章を読んで回答する問題は、国語のテストの大部分を占めます。大阪の公立高校入試問題であれば、長文の大問が2つあり、それがテストの大部分を占めています。当塾では、中学生を対象に国語の授業を行うことはあまりないですが、今回、中学3年生の夏期講習では国語の授業を行いました。その中から、読解で押さえておくべき重要なポイントをお伝えします。

答えは文章の中にある

当たり前のことではありますが、文章問題の答えは文章中にあります。もちろん問題として難易度を上げるために、答えが見つけにくくなっている場合もありますが、ある程度は答えが書かれているところは推測できます。例えば「それ」や「これ」などの指示語が示している内容を具体的に答えるという問題がありますが、これは大抵、指示語の直前の文や、その文中に含まれる語句を指しています。また、指示語が指している部分は、指示語と置き換えても筋の通る文になるるという特徴もあります。そういった答えの探し方を知っていると、文章から答えを見つけやすくなります。

論説文は筆者の主張、物語文は心情に注目

中学で出題される文章は大きく分けて2種類で、論説文などの論理的文章と、物語文などの文学的文章です。それぞれの文章を読む中で、注目しておきたいポイントがあります。まず論説文は、筆者の1つの主張が中心となって書かれているので、まずその主張が何かを把握することが大切です。一方で物語文は、登場人物が様々な心情を抱えながら話が展開されていきます。物語の進行とともにそれぞれの登場人物の心情が変化していくので、そこを読み取れるように意識してみましょう。

筆者の主張に自分の意見を混ぜない

論説文と呼ばれる文章は、筆者がひとつの主張を述べるために書かれたものです。そしてその主張は、一般的でないことがよくあります。なぜなら一般的で当たり前のことを、堂々と文章で主張することに大きな意味がないからです。そのため論説文では、普通の人が少し疑問を感じたり、驚いたりするような主張が多いのです。ここで注意しなければいけないことが、自分の主張を混ぜないことです。例えば、ある文章でこういう筆者の主張がありました。

「ジェットコースターなど、安全が保障された範囲での恐怖が癖になる。」

これを読んで、「いやいや、ジェットコースターなんて怖くて2回も乗りたくない。」と思う人もいるでしょう。しかし、そんな自分の考えは、この文章を読解する上で全く必要のない内容です。あくまで筆者の主張を読み取り、その主張を読者に理解してもらうための文章を読むことが重要なので、自分の意見を混ぜないように気を付けましょう。

さまざまな文章問題を読み解く

文章問題の正解率を上げるためには、様々な文章を読み、問題を解くことが大切です。ただし、学校の国語の文章だけではいけません。学校の国語の文章は、ゆっくり授業で読み進めながら先生が細かく解説していくので、ただ先生に導かれて読んでいるだけになります。文章を理解する力を養うためには、はじめて見た文章を、自分ひとりで読んでいく練習が必要です。そして、問題を解くことで、内容を理解できているのかをチェックすることができます。小説や新聞などの文章を読むことも悪くはありませんが、できれば国語の問題集を1冊買って、その中の様々な文章に触れる方が良いでしょう。とにかく自分の力で読み進める経験を積み重ねることが大切です。