【中学3年生】夏休みの受験勉強

夏休みの受験勉強

中学3年生は、夏休みから受験勉強を始めようと考える人が多いと思います。学校の授業が進まない期間で、これまで部活をしてきた子も、夏頃に終わることが多いからです。今回は、夏休みから受験勉強を始める人のために、夏休みの勉強の大切さや、具体的にどのようなことをするべきかを解説します。各教科ごとにおすすめの勉強も記載しているので、ぜひ参考にしてください。くれぐれも遊ぶことを優先したり、だらだら過ごすことなく、受験のためにしっかり勉強に励んで欲しいと思います。

夏休みの受験勉強の大切さ

中学3年生にとって、夏休みは受験勉強の天王山とも言われるくらい重要な期間です。その1番の理由は、やはり学校が休みで、自由に勉強できるまとまった期間だからです。高校の入学試験は、中学生で学習した内容全てから出題されるわけですが、中学3年生の夏休みの時点で、既に3分の2以上の内容を学習していることになります。当然、その既習内容がどれくらい理解できているか、暗記しているかは、個々によって異なるので、自分の足りないところを勉強するべきなのです。夏休みは学校の学習に追われることなく自由に勉強できるので、そこで自分に必要な勉強をすることが、受験にとって非常に重要になります。2学期が始まると、思った以上に学校の勉強に追われて、自分の勉強時間が十分に取れなくなってしまいます。

理科・社会や暗記系は毎日コツコツと

勉強はその大半が、知識や語句を暗記することです。理科、社会、国語の漢字、英語の単語などがそれにあたりますが、一度おぼえたところでも忘れてしまうこともあります。しかし、忘れたところを再びおぼえ直すと、より頭に定着し、次第に忘れにくくなっていきます。夏休みでは、1,2年で学習してきた内容をはじめから見返し、おぼえていなかったところや、忘れていたことを再度暗記していきましょう。2年間の内容を総復習するので時間はかかりますが、夏休みにこつこつやっていけば、全ての範囲を見返すことは十分可能です。

暗記は教科書か問題集で

暗記をするには、教科書を使ってもいいですし、問題集を使ってもかまいません。教科書を使うのであれば、はじめから順番に読み返し、重要語句をノートなどに書いていきましょう。ノートに書いた語句は後から見返して、その詳細や関連情報を説明できるようにしておきましょう。できれば教科書は2周以上して、繰り返し確認することをおすすめします。そういった暗記が苦手な人は、復習用の問題集を購入しましょう。あくまで暗記することが目的なので、難しい問題形式の問題集ではなく、一問一答タイプのような、シンプルなものがいいと思います。問題集は勉強しやすいですし、夏休みで1冊終わらせるというわかりやすい目標もできるので、どちらかというと問題集の方がおすすめかもしれません。

数学は1から問題をやり直す

数学の復習は、1年のはじめの内容から問題をやり直していきましょう。問題集を1冊買ってもいいですし、教科書やワークに載っている問題をやり直してもかまいません。教科書やワークのやり直しは、一度やった問題を再度解くことになりますが、おぼえている問題はほとんどないと思いますし、気にせず順番に解いていけばいいと思います。ただし、自分が余裕で解けると思った問題はやる必要がありません。できればはじめに解いたときに、間違えた問題にチェックを入れておくなど、わかりやすくしておくといいでしょう。そうすると、自分が間違えやすい問題だけ再度やり直すことができます。数学は暗記するべきことがほとんどなく、しっかり理解して解いた問題を2回目に間違える可能性が低いので、簡単な問題を何度も解く必要がないのです。つまり、数学の成績がこれまで良かった人は、数学の復習に時間をかけなくてもいいのです。教科書レベルは大丈夫という人は、自分の学力に合わせて問題集を勝手もいいでしょう。

英語の勉強は単語暗記と問題集

英語の勉強で最優先すべきことは、単語の暗記です。できれば高校入試対策の単語帳を購入し、少しずつ暗記していきましょう。教科書を使ってもいいですが、教科書はかなり難しい単語も混ざっていたり、暗記に使いにくいことが多いので、あまりおすすめできません。入試対策の単語集であれば、入試に出やすい単語順におぼえることができるので、非常に実用的なのです。英語の文法に関しても、できれば問題集を解いていくことがおすすめです。英語が苦手であれば、解説が丁寧に書かれているものを選びましょう。ただ、英語は一度つまずいていると、苦手意識が芽生え、自分ひとりでの勉強が難しいこともあります。その場合は、塾などを活用してもいいかもしれません。

夏休みの受験勉強は量が大切

夏休みの受験勉強で最も大切なことは、勉強量をできるだけ多くすることです。約1ヵ月もの間、自由に勉強できる期間というのは、中学3年生の夏休みが最後になります。だからこそ、1,2年に学習した内容を頭に詰め込むことに力を注ぐべきなのです。そうすれば、2学期から本格的な受験対策に入っていく事ができます。夏休みから入試の過去問をやり始める人もいますが、これまでに学習した内容をしっかり確認してから過去問に入るべきです。まずは知識や語句を頭に詰め込んで、入試問題を解くための土台を固めることを優先しましょう。