大手塾と個人塾の違い

大手塾と個人塾の違い

今や学習塾は至る所にあり、様々な形態、幅広い内容と料金で展開されています。その中には、個人で経営している塾、いわゆる個人塾も、どの地域にも存在しているくらいたくさんあります。また、個人塾から発展し、2、3個の教室を持つ小規模塾も、個人塾と近い存在となります。今回は大手塾と個人塾の違いや、それぞれのメリットデメリットなどを紹介していきます。ちなみに大手と言えなくても、10以上の教室がある場合、大手の塾と同じように考えてもいいかもしれません。

大手塾の特徴と通うメリット

大手塾は教室をいくつも抱え、各教室を管理している本部を持っており、企業として塾を運営している様相がはっきりと見えています。そのため、各教室のサービス内容や品質が一定の基準で保たれているはずです。また、授業数や講師数が多いため、サービスを選択できる幅が広く、講師を交代して欲しいといった要望も通りやすいはずです。しかし、大手塾に通う最大のメリットは、塾が持っている情報量が多いことにあります。多くの生徒を指導し、進学させた実績やデータ、また企業として外部から入ってくる情報など、そういったものが、大手塾にはしっかりと蓄えられています。そのため、そのような情報の恩恵を受けることも多いと思います。特に進路指導では膨大なデータを活用して、生徒に合わせた適切な方針を示してくれるはずです。

大手塾でも教室によって違うことがある

先ほど、「各教室のサービス内容や品質が一定の基準で保たれているはず」と断定しなかったのは、大手塾の全ての教室であっても、大きく異なる場合があるためです。塾業界を知っている人であれば、ほとんどの人が同じ認識だと思いますが、塾は教室の責任者によって大きく変わるのです。大手塾として基本の方針は定められてはいますが、教室の責任者(教室長)によって運営の仕方は様々です。特に私が違いを感じるのは教室の雰囲気です。緊張感が感じられる教室、和やかな雰囲気が漂っている教室、皆が積極的に話をして全体が賑やかな教室、それを超えて動物園みたいにうるさい教室。同じ塾かと思うくらい、教室によって雰囲気が違うことがあります。その理由はやはり、教室長のマネジメントの仕方で、例えば生徒が宿題を忘れて、「次やってこようねー」と言う教室長と、「なぜやって来ないんだ!残ってやれ!」という教室長では、当然、教室の雰囲気が大きく変わってくるのです。

個人塾は塾長次第

そして個人塾は、基本的に塾長が教室の責任者であることが普通なので、その塾の良し悪しは、全て塾長次第ということになります。つまり、個人塾に入塾させるかどうかは、この塾長なら任せられる、と思えるか否かで判断すれば良いのです。個人塾でも教室が2つ以上あって、塾長以外の管理者がいる場合には、もちろん考慮するべきだとは思います。しかし個人塾というのは、塾長が信念を持って作り上げたものであるため、その色が教室に色濃く影響しているのです。また、個人塾は運営だけでなく、授業、経理、広告、マーケティング等、全て塾長1人で行っているケースも多いので、広告のデザインが良くなかったり、ホームページが簡素であったりする場合もありますが、しっかり中身を見て判断して欲しいと思います。

個人塾の特徴と通うメリット

このように、個人塾に関しては、塾長の考えの下作り上げられたものなので、塾長としっかり話をして入塾を検討しましょう。他に個人塾全般に共通している特徴を言うと、料金が安めであることと、面倒見が良いことが挙げられます。個人塾の料金については、余計な費用が必要なかったり、そもそも経営者が大きな利益を求めていないケースもあるため、安価な傾向にあります。また、個人塾は大手より自由に運営しやすく、個人で塾を始めた人は、子どもたちのたに尽くすことができる人が多いので、総じて面倒見が良い印象があります。また、塾長は業界経験者が多いので、授業内容等も大手に勝るとも劣らないでしょう。もちろん個人塾は、進学実績では大手に遠く及びませんが、指導の質と料金は、大手より優れている傾向にあると思います。