偏差値40付近の高校入試対策
偏差値40付近の高校入試対策
3学期が始まってからの中学3年生は、高校入試が目前に迫り、受験勉強に追われていることでしょう。しかしながら、この時期でも過去問に全く手を付けていなかったり、真剣に勉強をしていない学生もいます。例えば、学力が低い学生や、これまでに勉強をしてこなかった学生は、自分一人で勉強することが困難な場合もあります。しかし、そういった学力が高くない、偏差値40程の高校を受験する学生でも、入試対策の勉強で差を付けることができます。

低偏差値の高校入試で差をつける勉強
これは受験校の偏差値に関わらないことですが、同じ高校を受験する学生たちの学校の成績や学力は同じくらいのはずです。偏差値が低い受験生たちは、難しい問題を解けない子が多いでしょう。つまり合否を分けるのは入試の大問前半に出てくるような、基本問題です。大問前半に簡単な問題ばかりが出るとは限りませんが、要するに、多くの生徒が解けるような問題が重要ということです。こういった問題を、できるだけ取りこぼさずに正解できるようにしましょう。そのためにはまずするべき勉強は暗記です。
とにかく語句・用語を暗記する
これまで勉強してこなかった人でも、暗記ならばできるでしょう。入試問題においても、基本的な語句や用語が出題されることは多いので、そこで正解できるか否かは重要です。暗記といっても、単純な暗記だけでなく背景知識も重要なところもあるので、まずはシンプルな語の暗記に集中しましょう。国語なら漢字、英語なら単語、理科なら生物、社会は歴史の語句がおすすめです。社会は他の分野も暗記ではありますが、地理は地図上での位置も関係したり、公民は用語の解釈が難しいものがあるので、人の名前や出来事といったことが多い歴史がおぼえやすいのです。これは中学生に聞いても、実際、歴史が得意という人の割合が多いので、間違いありません。
数学の受験勉強に力を入れる
では、暗記では点数が取れない数学はあきらめるのか、と言えばそうではありません。計算方法、角度の求め方、面積の求め方などの基本的なルールを学び、それなりに問題数をこなせば、かなりできるようになります。実際、当塾で指導してきた生徒でも、1回目の過去問で3問しか正解できなかった生徒が、内容を詳しく教えた後、2回目の過去問では10問以上正解できていました。それまで全然勉強してこなかったという子でも、学校で授業を受けていたのであれば、一度は学習した内容なので、教えれば思い出すこともあります。1ヵ月でも必死に勉強すれば、数学の得点は大きく伸ばすことができるでしょう。ただし数学は、本当に苦手な子がいます。そういう子は簡単な計算を何回やってもミスしてしまうので、他の教科に力を入れた方が良いでしょう。
過去問題から出題パターンを把握する
入試問題というのは、ある程度決まったパターンがあります。数学で言えば、大問1は計算問題で、大問2は方程式で、大問3が関数、大問4が平面図形で、というように、出題パターンが固まっているケースがほとんどです。さらに細かく見ていくと、比例式が毎回出される学校もあれば、一回も出されない学校もあります。これまで勉強をしてこなかった生徒にとって、あまりたくさんの解法を詰め込むと大変なので、出題される可能性の高いところに絞って勉強するのが良いかもしれません。そのためには、過去問はできるだけ沢山解いて、出題パターンを把握しながら勉強していきましょう。
できる問題で確実に点数を取る
点数を取れる問題で確実に点数を取ることです。皆が間違うような難しい問題はできなくてもいいのです。関数や図形の最後にあるような問題は、多くの受験生が不正解なので、そこで大きな差はできないはずです。それよりも、多くの生徒が解けるような問題で、いかに点を取りこぼさないかが重要です。試験時間の使い方にも言えることですが、難しい問題で長考するよりも、簡単な問題でミスをしないように、丁寧に解くことが大切です。そのためにも、過去問をやった後の見直しから丁寧にする必要があります。計算問題で間違えていれば、式を見直したり、もう一度解いて正解できるかを確認しましょう。符号のミス、括弧の計算ミス、分数の計算ミスなど、自分が間違えている箇所を確認することで、次回のミスを減らせる可能性が高まります。
塾などの個別指導がおすすめ
これまで勉強をしてこなかった子が、一人で効果的な勉強をすることはかなり難しいと思います。何を勉強すれば良いかわからなかったり、過去問をやってもわからない問題が多すぎて困ってしまったり、それに伴って勉強するモチベーションも上がらなかったりします。そのため学力の高くない生徒が意味のある入試対策をしたいのであれば、個別でその子を指導するようなサポートが必要です。塾や家庭教師、オンライン指導でもいいので、個別に指導してもらえる形式が望ましいでしょう。子どもの学力と、受験までの期間を考えて、できるだけ入試で得点を取るための勉強を指導してもらうことが望ましいと思います。指導する先生や子どものやる気にもよりますが、短期間の受験勉強でも、入試の点数を伸ばすことは十分可能です。