【塾選び】個別指導塾と集団指導塾の違い

個別指導塾と集団指導塾

現在、学習塾の指導方法は様々な形態がありますが、大きく分けると個別指導と集団指導の2つになります。もともと塾と言えば集団指導が主流でしたが、その後個別指導が急拡大し、現在はどの地域でも個別指導と集団指導の塾を見かけます。1つの塾で個別指導と集団指導の両方を行っているところもあります。春は入塾を検討する時期だと思いますが、個別指導と集団指導でどういった点が違うのか、塾を選ぶ際の参考となるようにお伝えします。

指導方法の違い

名前の通りですが、個別指導は生徒ごとに個別に教え、集団指導は複数の生徒に一斉指導する形をとります。個別指導が集団指導より優れている点は、自分のペースで学習できるということです。講師が常に傍に学習を見ており、生徒の学力に合わせてゆっくり指導したり、難しい問題をとばしたりすることもできます。しかし、集団指導は全員で同じところを勉強していくので、全員のペースに合わせて授業をすることはできません。そのため、生徒の学力によっては授業についていけない可能性があります。そういった事態を極力避けるために、多くの集団指導では、同じくらいの学力の生徒をクラス編成して授業を行っていますが、それでも全員に対応することは困難です。しかし、集団授業で全体のペースに合わせるというのは、悪いことばかりではありません。生徒は、授業に遅れてはいけないという気持ちから、緊張感や集中力を持って勉強ができるのです。個別指導は、良くも悪くもゆっくり学習できるので、だらけてしまう生徒もいます。

講師と生徒の距離

個別指導は講師と生徒の距離が近いですが、集団指導は講師と生徒の距離が離れています。これは授業外でも同様で、個別指導では積極的に講師に話しかけている生徒でも、集団指導になるとほとんど先生と話さないことがあります。性格の問題もありますが、生徒数が多ければ多いほど、講師が個々に対応する時間が短くなるため、どうしても接触が少ない生徒が出てきます。講師と生徒の距離が近いと、質問がしやすく、勉強のモチベーションが上がる可能性もあるので、勉強に積極的ではない生徒に向いているかもしれません。一方で、勉強への意識をある程度持っている子は、講師との距離が少し離れていても、しっかり勉強してくれます。また、講師と生徒の距離が近いことは、いいことばかりではありません。例えば個別指導で、優しい先生と勉強嫌いな生徒が仲良くなって、生徒に甘えが出てしまい、勉強がなかなか進まないというのがよくあるケースです。こういった事態を防止するために、その教室の責任者が目を光らせているところもありますが、常に見張っているわけではありません。そのため、講師と生徒の距離の近い個別指導は、お互いの相性が非常に重要なのです。その点、集団指導は経験がある講師が授業を行うことが多く、生徒との距離が適度に保たれているので、授業は安定しているでしょう。

授業の雰囲気

個別指導は1人で学習を進めますが、集団指導は他にも生徒がいます。個別指導は先述の通り、講師と生徒の2人の空間ですが、集団指導は複数の人の授業空間です。一人で黙々と勉強したい。皆とわいわい勉強したい。先生と1対1だと緊張する。皆の前で間違いたくない。こういった考えは、好みの問題です。集団指導は学校で同じような形で行っているとはいえ、クラスの人数が違ったり、学校と塾で雰囲気も違うため、一概に慣れていると言えないかもしれません。塾の雰囲気や、授業方針、生徒や講師の性格など、これらはやはり、授業を実際に体験して子どもに合う・合わないの判断をしてもらうのが良いでしょう。広告では同じような塾でも、体験してみたら全然違った、ということは以外にあります。

指導形態の多様化

今や、塾はいたるところにあり、その指導形態もさまざまに分岐してきました。授業ではなく、演習中心にさせる補習指導、PCを使った自立学習指導、4・5人の生徒に教えるグループ指導、学習計画を生徒に実行させる授業をしない個別指導、決まった授業がない通い放題の塾など、独自の指導形態も多く、選ぶのに困ってしまうかもしれません。これを解決するには、興味を持った塾の説明を聞き、体験を受けるしかありません。周りの評価で塾を選ぶ方もいるかもしれませんが、結局ひとりひとり学力や性格が違うので、「全員にとって最高の塾」というのは存在しないのではないでしょうか。とにかく塾選びは、生徒と保護者の方が実際に見て、聞いて、感じたことから判断するべきなのです。

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