答えを問題集に書き込むかノートに書くか

問題を解くときに、回答を問題集に直接書き込む人とノートに書く人がいると思います。授業か自習か、勉強内容がどういうものか、状況によって、書き込みがいい、ノートを使う方ががいいということもあるので、一概にどちらが良いとは明言できません。今回は、回答を問題集に書く場合と、ノートに書く場合、それぞれのメリットやデメリットについてお伝えします。この2つの勉強法は実は表裏一体で、片方のメリットがもう片方ではデメリットになっていることもあるので、なかなか興味深い内容になっていると思います。

問題集に書き込んで解く利点

まずは、問題集に回答を直接書き込んで問題を解く利点を考えてみましょう。

  • 問題の確認が容易
  • 問題を書き写す必要がない
  • 問題集1冊で勉強ができる

1点目は「問題の確認が容易」ということです。問題を解く際、問題文を2度3度と見返すことは少なくありません。問題集に回答を書く場合、回答欄のすぐ隣に問題文があるので、気になれば何度でもすぐに確認することができます。もちろんノートに回答を書いても問題文は確認できますが、問題と回答の間に無駄なスペースができてしまいます。わずかなスペースではありますが、別々の紙面で視線移動を繰り返していると、視線がずれて別の問題を見てしまったりすることがよくあります。些細なことですが、長時間勉強していると馬鹿にはできません。数学の数字の確認、国語の文章の確認、勉強中は思いほのか視線移動が多く行われているのです。

2点目の「問題を書き写す必要がない」ということは、問題集に書き込む利点でもあり、ノートを用いる欠点でもあります。例えばこの記事のはじめの写真にある理科の作図問題ですが、問題集に書いて解く場合、答えの線を数本書けばいいだけですが、ノートで解く場合は問題となる図を全て写す必要があります。他にも数学の計算問題をノートに解く場合、まずはじめに問題の式をノートに書き写すことになるでしょう。問題集に書き込むと、問題を解く際の余計な手間が省かれるのです。

3点目の「問題集1冊で勉強ができる」ということは、自宅ではあまり影響がないかもしれません。しかし学校や塾では、それほど大きくない机で勉強することも多いので、テキストとノート2冊を広げると、机上スペースが一杯になることがあります。1冊だけであれば、小さな机のスペースでも快適に勉強できるでしょう。また、忘れ物を防止するという点でも、問題集1冊だけ持って行けばいいというのは利点になります。

問題をノートに書いて解く利点

次に問題をノートに書いて解く利点を考えてみます。

  • 自由に記述できる
  • 複数の問題集をまとめられる
  • 書きやすい

1点目の「自由に記述できる」ということが、何といってもノートの最大の利点です。回答欄が用意されている問題集であっても、そのスペースは限られた広さしかありません。例えば数学を問題集だけで解こうとすると、計算スペースが足りないという時はよくあります。ノートであればいくらでも書くことができますし、関連情報やちょっとしたメモなんかも書けます。回答以外に色々な情報を書きたいという人は、間違いなくノートを使うべきでしょう。

2点目は「複数の問題集をまとめられる」という点です。問題集を2冊平行して使用するという勉強をする場合、2冊以上のテキストを1冊のノートにまとめて書くこともできます。もちろんテキスト毎に別のノートを使用したいという人はそれでもいいですが、その気になれば複数の問題集を1冊でまとめることもできる自由度があります。

3点目の「書きやすい」ことですが、これはノートの利点でもあり、問題集に書き込む欠点でもあります。問題集は、ものによっては書き込むことを前提としていないものがあり、書きにくいことがあるのです。特にぶ厚い問題集です。ページをグッと開いて、丸みを帯びた紙面に書くのは少しストレスを感じることがあります。特に数学の作図など、図形をうまく書けないこともあります。その点ノートは薄くて平らで罫線も 引いてあるので、図形等も快適に書くことができます。

ノートは問題の解き直しが面倒

ノートの問題点として、問題の解き直しが面倒だということがあります。ノートで間違えた問題をチェックした後、「大問1の(2)は・・・」と、今度は問題集の方でその問題を探す必要があります。間違えた問題が散り散りになっていると、問題を探すだけでも結構な時間がかかってしまいます。一方で問題集に書き込んでいれば、間違えた問題を見つけて即座に解きなおすことができます。これは問題集に書き込んで解く1点目の利点「問題の確認が容易」の話ではありますが、個人的に、勉強において解き直しはかなり重要だと思っているので、ここで改めてお伝えしました。

問題を繰り返し解くならノートだが・・・

問題集に書き込むと、1度書いた答えが残っているので、繰り返し問題を解くことに向いていません。しかしノートで問題を解くと、同じ問題を何度でも解くことができます。つまり、繰り返し問題を解くならノートにした方が良いでしょう。しかし実際のところ、そう言って同じ問題を2回解かない人も多くいます。また、問題集に答えを書きこんでいたとしても、別の紙を使ってもう一度解くことはできます。「全問題を必ず2回以上解きたい!」という人でなければ、ノートに解かなくても良いかもしれません。そもそも繰り返し問題集をやるという計画の前に、まずは1冊の問題集をひと通りやり終えることを目指して学習を進めるべきでしょう。

自分に合った方法を選ぼう

簡単にまとめると、効率よく勉強するなら問題集に書き込む方がおすすめで、ノートを用いる意図(回答以外も色々書きたい、複数の問題集をまとめたい、繰り返し解きたいなど)があればノートを使うと良いでしょう。当塾では、限られた時間の中で効率よく勉強させたい、間違えた問題の解き直しをさせたい、問題文をしっかり読みなさい、という指導方針があるため、問題集への書き込みを基本としていますが、生徒がノートを使いたいというのであれば許可しています。結局、目的は勉強することで、どうやって勉強するかはそのための手段です。つまり、自分に合ったやり方が一番良いのです。