英単語の覚え方とポイント

英単語の覚え方とポイント

英語で最も大切な勉強が、単語をおぼえることです。学校のテストでも英検でもそうですが、単語を知っているだけで正解できる問題が沢山あります。別の言い方をすると、文法的な知識がなくても、単語を知っているだけで、どうにかなることがあるということです。また、長文やリスニングで、1つでも知らない単語が出てくると、それだけで 文を解釈することができないこともあります。とにかく、言語学習において最重要と言える、単語の覚え方について、今回は紹介します。

1回の学習でできるだけ多く暗記する

大学入試までに、およそ3000以上の単語を暗記する必要があります。中学校で覚えるのは1000語くらいで、基本単語が多く含まれていることもあり、それほど苦労せずに覚える人もいますが、大学受験や英検のために暗記すべき単語は数が多く、そう簡単に覚えることはできません。暗記の方法は色々とありますが、どの覚え方でも、1回の学習でできるだけ多く暗記することが重要です。1つの単語に時間をかけてじっくり覚えても、人間という生き物はあっさり忘れてしまいます。忘れずに長期記憶とするためには、「覚える→忘れる→覚える」を繰り返し経験するしかありません。つまり、1日で10個を覚えて10日で100個の単語を暗記しようとするよりも、1日で20個を覚えて5日で100個、残りの5日で同じ100個をもう1周覚え直す方が、効率がいいのです。できれば1日50個を覚えるようにがんばりましょう。そうすると1ヵ月で1500個、毎月1500個を覚え直すと、半年でかなりの単語を覚えることができるはずです。

単語の意味は1つだけ覚える

英単語で覚えるべき内容は「意味・発音・品詞」の3つです。もちろん綴りもおぼえた方がいいですが、優先度はやや下がります。また、品詞は意味から判断できるので、実質、おぼえるのは意味と発音だけです。さらに意味も、始めは1つだけでいいでしょう。先述のように、1回の学習で沢山の単語を覚えようとするときは、いくつも意味を覚えるのはかなりしんどいと思います。そのため、はじめは1単語で1つの意味を覚えることだけに集中しましょう。そして、1つ目の意味を覚えた後、他の意味も追加で覚えていけば良いのです。単語というのは、複数の意味があっても、コアミーニング(単語の中核となる意味)から派生したものがほとんどなので、1つの意味を覚えると、他の意味もおぼえやすくなるのです。

できれば発音の基礎を勉強しておく

単語の発音を覚える際、音声を聞いて真似をするという方法がありますが、はっきり言って、これは極めて困難なのです。そもそも英語と日本語の発音は全く異なるので、英語の音を聞いただけで真似をするというのは、赤ん坊でなければ不可能に近いのです。できれば、事前に英語の発音の仕方や、発音記号について学んでおくことをおすすめします。教材によっては、カタカナで発音が書かれているものもありますが、あくまで日本語で近い音を記載しているだけなので、単語によっては、実際かなり異なる発音の場合もあります。

五感を使って覚える

具体的な単語の暗記方法というと、単語を見る、書く、聞く、読むなどです。見るだけで覚えるという人もいれば、ひたすら書いて覚える人もいるでしょう。これは正直、自分がやりやすい方法であれば、どの方法でもいいと思います。もし、なかなか覚えられないというのであれば、できるだけ色々な方法を併用するよ良いと思います。例えば単語を見るだけでは視覚しか使いませんが、手で書くと触覚、聞くと聴覚、読むと唇の感覚を使うわけで、1つの単語でも色々な情報が入ってきます。また、単語を覚えるときは、文字ばかり見ることになり、頭に入りにくくなります。そこで、単語に関連した絵や図を書くという方法もあります。単語を文字ではなくイメージから覚えるというのも、人によっては有効でしょう。

様々な情報を繋げて覚える

単語には語源というものがあります。ラテン語やヨーロッパの言語由来のものが多く、そういった言語を知っている人はほとんどいないと思いますが、異なる単語でも同じ語源が使われていることがあるため、以外と暗記の役にたちます。特に、接頭辞、接尾辞などは便利です。例えば”coworker”という単語では、接頭辞”co”は「共通の」、接尾辞”er”は「人」を表しています。つまり、co「一緒に」work「働く」er「人」から、coworkerは「同僚」という意味になるのです。いわば漢字でいう、「へん」や「つくり」を覚えることと同じで、知っているだけで意味が推測できてしまいます。他にも、類似語や反意語など、様々な情報も繋げてみると、単語をおぼえやすくなるかもしれません。

文章で生きた単語を読み取る

単語の意味を覚えて終わるのではなく、そこからさまざまな英語の文章を読み、生きた単語を読み取ることが大切です。例えば"mean"という単語は「~を意味する」という訳で単語帳に載っていることが多いと思いますが、「~を意味する」という訳だけ見て、はたして本当に理解できているのでしょうか。"Pedra" means rock. 「ペドラは岩という意味です。」や I mean to fight.「私は戦います。」 など、主語や目的語が変わると 「意味している」という訳の原形だけでは文意を理解できないこともあります。文中でどのように使われているかを見て、その文の訳がわかって初めて、本当に単語の意味が理解できたと言えます。

継続することが何よりも大切

1回でできるだけ多く暗記することを推奨しましたが、暗記学習は継続することが何よりも重要です。やる気がある日に100個の暗記を頑張ったのに、その後1週間やる気がなくて全く暗記しなかった、ということであれば、100個の情報はほとんど忘れているでしょう。暗記のはじめの段階では、できるだけ間隔を空けずに再学習しないとすぐに記憶は消えてしまいます。長期記憶として頭に残すためには、とにかく継続するしかありません。カレンダーに毎日チェックを入れたり、お風呂や就寝前に必ずするなど、途中でやめることのないような意気込みで勉強してください。

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