意味のない塾の授業

意味のない塾の授業

やや過激なタイトルですが、実際に塾では、受講している意味がほとんどないような授業があります。塾や生徒に問題がある場合もあれば、どちらも問題ないのに、授業で得られるものがあまりない場合もあります。せっかく塾に入ってお金と時間を使っているのに、意味のない授業を受けることは誰も望んでいないと思います。そうならないように、今回は、あまり意味がないと思われる、塾の授業を紹介していきます。塾選びの参考にしていただければ幸いです。

付いて行けない授業

付いて行けない授業を受けても意味がないというのは、おそらく多くの方が認識している事でしょう。最も良くある事例が、集団授業の塾で、授業が難しいということです。集団授業の場合、全ての生徒が理解するまで待ってくれません。そのため、授業に付いていけないと、意味のある勉強ができなくなってしまいます。全員がしっかり理解できるような、質の良い授業を行う実力講師もいますが、そもそも集団授業では、クラスのレベルに生徒が合っているかどうかが重要です。クラスの生徒たちと比べて、明らかに成績が悪いのであれば、授業に付いて行けなくても不思議ではありません。集団授業を受ける場合には、事前にクラスのレベルを詳しく聞いておいたり、体験授業を受けるなどして、付いて行けそうかを確認しておきましょう。

自分で勉強を進める授業

近年、自立学習といって、自ら解説を読んだり、授業動画を見た後、問題を解き進めていく形式の塾が増えています。こういった、自分で勉強を進める授業が全て悪いというわけではなく、良いところも沢山あります。例えば、自分のペースで学習を進めることができる点、自学習できる力を身につけられる点、費用が比較的安価である点などが挙げられます。ただ、自分で学習を進めることが難しい生徒によっては、なかなか勉強が進展しないのも事実です。また、生徒にとっては勉強をサボりやすい環境であることも多いでしょう。パソコンやタブレットを使って、その授業のシステムと、生徒自身に学習の進行を全て任せているような塾は、特に注意した方がいいかもしれません。自分で勉強を進められる生徒の場合は良いと思いますが、そうでなければ、講師が見回って生徒の進度をしっかりチェックする、学習サポートをしっかりしてくれる塾の方が良いでしょう。

教えすぎな授業

「授業は先生に教えてもらう時間」というのは間違いです。本当は、「授業は生徒が学習する時間」です。特に1:1や1:2の個別指導などは、講師は細かく生徒に教えることができます。講師に細かく説明してもらって、問題も解けているのに、生徒の学力が伸びている感じがしない。こういったことは、個別指導の現場で結構起こっていると思います。原因は、講師が教えすぎて、生徒自身が頭を使わないまま学習を進めていることにあります。昔とある個別指導塾で、数学の問題を間違えたときに、講師がそれはこうやって解くんだよと、途中式から答えまで全て書いて次に進む、という授業を見たことがありますが、これでは生徒は頭を使わなくても次に進むことができます。授業は教えることが大切なのではなく、生徒に自力で問題を解く力を付けさせることです。これは講師にも、保護者にも勘違いされている方がいらっしゃいますが、なんでもかんでも教える授業がいいというわけではないのです。

自分で勉強する時間も重要

とある個別指導塾の教室長の、「生徒数が増えて、以前より生徒を放置することが増えたけど、成績が伸びている。」という発言を耳にしたことがあります。放置と言っても、もちろん授業はきちんとされています。学習した情報を自分の頭で整理し、それを使って問題を解き進めることが非常に重要であり、そのためには一人の勉強時間が必要だということを、その先生は仰っているのです。講師というのは、どうしても生徒に教えたくなるものですが、教えることが生徒の学習を妨げる場合もあります。授業時間のほとんどを解説に使う塾、短い解説で問題をする時間が多い塾、この2つを比べたときに、必ずしも前者がいいとは限らないのです。

ひとりひとりに合った塾を選ぼう

授業自体の良し悪しを判断することはかなり難しいと思います。そのため、塾で実のある勉強をするために、子どもに合った塾や授業を選ぶことが大切です。特に、①授業のレベル、②授業の形態については事前に確認することができるので、子どもに合っているかをよく考えましょう。子どもが塾を気に入るかも考慮すべきですが、勉強をたくさんさせられることを理由に嫌がる場合もあるので、そこはしっかり見極めましょう。